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「断熱 vs 遮熱」効果の違いを 3 分で理解
2025年07月18日(金)
都城市、小林市、えびの市の外壁塗装・屋根塗装は
プロタイムズ都城店/株式会社富田美装にお任せください!
代表の富田です!
屋根や外壁の塗装を検討していると「断熱塗料と遮熱塗料」と言う言葉を目にした方もいるかもしれません。
断熱と遮熱にはどのような違いがあるか、いまいちわからない方もいるでしょう。断熱には、断熱材もあります。遮熱は日常的に聞く言葉ではないものです。
断熱と遮熱の仕組みとは?目的は何か?など知らないと、求める塗料か判断できません。
導入しようとしても費用がわからなければ、簡単に選べなくなります。外壁塗装や屋根塗装を成功させるため、選択肢を増やすためには重要な知識です。
そこで今回のお役立ちコラムでは、塗料の断熱と遮熱についてくわしくお話しします。
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断熱と遮熱の違いとは?
断熱と遮熱は大まかに言うと、以下のような説明になります。
断熱は「熱を通さない」
遮熱は「熱の原因となる近赤外線をはね返す」
最低限、この違いと仕組みを理解していれば、断熱と遮熱、どちらを選べばいいかの判断材料になるのです。ここからは各仕組みについてよりくわしく説明していきます。
真夏に室内の温度が上昇する理由
真夏に室内の温度が上昇する理由は複数あります。ただ、主な原因は太陽光です。太陽光は電磁波の一種で、紫外線や赤外線が含まれています。そのエネルギーは物質に吸収されると熱に変わる性質を持っているのです。
夏は強い日差しが住まいに降り注ぎます。外壁や屋根は太陽光に含まれる近赤外線を吸収するのです。
熱を持った物質からは、電磁波が放射されます。輻射熱(ふくしゃねつ)というもので、外壁や屋根から放射される熱は、建物内部にも伝わってくるのです。
室内の天井や壁は、到達した熱によって温められます。空気の温度は高くなくても、輻射熱で壁や天井の表面温度は上昇するわけです。
厄介なのは夜になっても放射が続く点で、寝苦しい夜に関係してきます。断熱と遮熱を知るには、輻射熱の原理をまずは把握しておくことが重要です。
それぞれの原理について、よりくわしくお話しします。
断熱
断熱は「熱を伝わりにくくする」という働きがあります。熱の移動を遮断することで、熱が伝わるのを防ぎます。
断熱の方法はさまざまです。専門的に言うと、熱の移動は「伝導」「対流」「放射」という3つの方法で行われます。
伝導は物体が直接触れ合って、熱が伝わる現象です。対流は空気や水などの物体が移動して、熱が運ばれる動きを指します。
放射(輻射)は電磁波として、熱が直接伝わる現象です。断熱は熱移動を防ぐことが目的と言えます。
たとえば断熱材は、繊維の間に空気を含んだり、泡状だったりする構造です。動かない空気層が中にあるため、熱が伝わりにくくなります。たとえば、断熱材にはガラス繊維やロックウール、ポリスチレンやウレタンフォームのような熱が伝わりにくいものを採用しているのです。
断熱塗料は熱が伝わりにくい素材を使う
断熱塗料にも「熱が伝わりにくい素材」が使用されています。大まかに言うと、断熱材の塗料版と考えてもいいでしょう。微細なセラミックビーズのような「熱が伝わりにくい素材」を使用しています。
セラミックビーズは塗膜の中に均一に分散されているため、熱が伝わりにくくなるのです。
遮熱
遮熱は太陽光に含まれる熱エネルギーを反射します。とくに赤外線を吸収せず、反射する性質です。
建物内部の気温が上昇するのは、屋根材や外壁材が赤外線(とくに近赤外線)を吸収して、輻射熱が発生するからです。原因を考えると、輻射熱を防ぐには「屋根材や外壁材が赤外線を吸収しなければいい」となります。その方法として太陽光を反射する「遮熱」が有効になるのです。
遮熱塗料には赤外線を反射する特殊な顔料が使用されている
遮熱塗料には、特殊な酸化チタン(チタン複合特殊無機顔料など)が使用されています。鏡のように太陽光を反射するために、外壁材や屋根材は熱エネルギーを吸収できません。表面温度が過剰に上がることはないという仕組みです。
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特徴から見る断熱塗料と遮熱塗料の比較
断熱と遮熱の違いを把握した上で、その特徴から見てどのような違いがあるかここからくわしくお話しします。
断熱塗料
断熱塗料は夏場だけではなく冬場も、住まいの快適性に貢献します。真夏は太陽光の熱エネルギーの影響を抑えることが可能です。
ただ、冬の場合も効果を発揮します。理由は、建物内部から熱が逃げにくくなるからです。熱は温度が高いところから低いところへ移動する性質があります。熱湯が時間の経過で冷めるのは、高いところから低いところへ熱が移動するためです。
冬場は暖房で建物内部が快適な温度に保たれます。近年、住まいの気密性は高くなっていますが、より高めたいなら断熱塗料が選択肢に入るのです。
年間通じて、室温を安定させるなら断熱塗料のほうがいいかもしれません。
冷暖房の効率化による電気代の節約
断熱性能が高まるのは、熱移動が少なくなることを示しています。冷暖房機器の効率化という点でも、断熱塗料は期待できるのです。
エアコンには温度設定があります。風量を自動にしていると、設定温度へ早く到達しようとして、エアコンは全力で稼働するのです。
全力で稼働するわけですから、電気消費も大きくなります。室温と設定温度の差が大きければ、その分、全力で稼働する時間が伸びるのです。
断熱塗料で日常的に室温が安定していれば、エアコンの設定温度との差は小さくなります。効率的な冷暖房という点で、断熱塗料は電気代節約の助けになるのです。
結露対策や遮音効果も期待できる
建物内部と外壁や屋根表面の温度差が小さくなると、結露抑制も期待できるのです。結露が発生しにくくなれば、湿度が高くなることも抑制できるため、カビの発生や建材の劣化を食い止められます。
遮音効果も断熱塗料のメリットと言えるでしょう。塗膜に含まれるセラミックビーズが音を吸収するためです。幹線道路沿いのように、交通量が多い場所や隣に学校や公園があるような立地条件だと防音対策という点でも期待できます。
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遮熱塗料
遮熱ですから夏の直射日光に対し、最も大きな効果を発揮するのが特徴です。室内温度上昇の要因である太陽光を反射しますから、屋根や外壁の過剰な温度上昇を食い止められます。
とくに2階や3階では、屋根からの輻射熱の影響を強く受ける部分です。寝室や子ども部屋が2階や3階にあるなら、遮熱塗料の効果をより実感できます。
温度ムラが小さくなる
各部屋での温度差は小さくなります。建物全体の温度が均一に保てるため、どこの居室にいても快適性を保てるのです。
暑苦しい夜も減る
屋根材や外壁材が日中に、熱エネルギーを吸収しにくくなります。そのため夜間になっても輻射熱による暑さに悩まされなくて済むのです。真夏の快適な睡眠という点でもメリットがあります。
屋根材や外壁材のメンテナンスコスト削減
屋根材や外壁材は熱エネルギーの影響を受けると膨張します。夜間になると低温によって収縮するのです。
膨張・収縮現象ですが、本来硬いものが動いてしまうために大きなダメージを受けます。塗膜のひび割れだけではなく、屋根材や外壁材の劣化にもつながるのです。
遮熱塗料は近赤外線を反射するわけですから、膨張と収縮の動きを抑えられます。塗膜や建材の劣化が緩やかになるため、寿命を伸ばすことにもつながるのです。長期的なメンテナンスコストという点でも、遮熱塗料にはメリットがあります。
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初期費用とコストの比較
費用面で比較した場合、断熱塗料のほうが遮熱塗料よりも高額傾向となります。以下は代表的な断熱塗料と遮熱塗料の費用目安です。
- 断熱塗料(日進産業/ガイナ):1㎡あたり約3,500円~4,000円
- 遮熱塗料(アステックペイント/シャネツサーモシリーズ):1㎡あたり約2,800円~3,700円
あくまで目安と考えてください。塗装業者によって価格設定は異なりますし、原料高騰といった市場の影響も受けるからです。
また、塗装業者によってはキャンペーンを行っているところもあります。その場合、お得に選べる場合もあるため、費用を優先的に考えるならその点もチェックしておきましょう。
耐用年数の比較
- 断熱塗料:耐用年数約15〜
- 遮熱塗料:耐用年数10〜
遮熱塗料の場合、メインとなる樹脂によって耐用年数は変わります。シリコン樹脂がベースの場合だと約10年〜15年の耐用年数です。ただ、フッ素樹脂だと約15年〜20年とハイグレード塗料と同等になります。
塗装工事は頻繁にするものではありません。塗料以外の、足場や下地処理の費用もかかります。養生費や廃材処理費のような諸経費もかかるのです。
塗料以外の費用を踏まえた場合、コストパフォーマンスを考えると、初期費用だけで判断するのは難しい面もあります。
耐用年数が長いとその分、次の塗装工事までの期間が長くなるのです。耐用年数と初期費用のバランスも考えて、断熱塗料や遮熱塗料を選択してみてください。
断熱・遮熱の違いを選ぶなら富田美創にご相談を!最適な塗装で快適&省エネを実現
断熱塗料と遮熱塗料は、似ているようで効果や目的に大きな違いがあります。どちらを選ぶかは「夏の暑さ対策」「冬の冷え対策」「省エネ性」「費用」「耐用年数」など、お客様それぞれのご希望や住環境によって異なります。
断熱塗料は一年を通して室温を安定させたい方、結露や遮音対策も重視したい方におすすめです。一方、遮熱塗料は夏の直射日光や屋根の過度な温度上昇、寝苦しさを軽減したい方に最適。
とはいえ、費用や施工方法、耐用年数にも違いがあるため、失敗しない塗料選びには専門的なアドバイスが不可欠です。
プロタイムズ都城店/株式会社富田美装では、外装劣化診断士がご自宅の状態やご要望を丁寧にヒアリングし、最適な塗料・施工プランをご提案します。少しでもご不明な点やお悩みがあれば、お問い合わせフォーム・メール・お電話・ショールーム来店など、お好きな方法でお気軽にご相談ください。
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