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代表の富田です！

アパートやハイツの外階段は、入居者が毎日使う「生活動線の要」です。とくに都城市のように紫外線量が多く、雨や結露の影響を受けやすい地域では、鉄部の劣化が早く進む傾向があります。階段のサビは見た目の問題だけでなく、穴あき・踏板の強度低下・手すりのぐらつきなど、事故につながるリスクを抱えています。

今回のお役立ちコラムでは、外階段のサビが進行するメカニズムから補修塗装の正しい手順、部分補修か全面更新かの見極め方や工期と通行切替の具体的な考え方まで、専門的な内容をわかりやすくまとめました。

「サビはどこまで進むと危険？」「どんな防錆仕様を選べばいい？」という不安に答えながら、最短で安全性を確保できるルートを解説していきます。

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外階段のサビが“待ってくれない”理由とは

鉄部のサビは、表面でとどまることはほとんどありません。雨水・湿気・紫外線による劣化が続くと、サビは内部へと広がり、鉄そのものを薄くしてしまいます。

外階段のサビが危険なのは次のような理由からです。

• 踏板の裏側から腐食が進み、穴あきにつながる
• 手すりや支柱の根元がサビて折損の原因になる
• サビ粉が落ちて見た目が悪くなり、入居率低下につながる
• 劣化が進むほど補修範囲が広がり、費用が膨らむ

都城市は年間を通して高温多湿で、梅雨・台風シーズンには鉄部の腐食スピードが一気に上がります。「見た目が少しザラつく程度」でも、裏側では進行しているケースが多く、早めの点検と補修が重要です。

サビの進行スピードを左右する“環境条件”とは

鉄部階段の劣化スピードは「地域の気候」だけでなく、建物が置かれている環境によっても大きく変わります。たとえば、海沿いは塩害による腐食、交通量の多い道路沿いは排気ガスによる劣化、日陰が多い立地は湿気の滞留などの環境要因がサビを早めるのです。

また、階段の形状や施工当時の仕様も影響します。踏板裏が閉じているタイプは湿気がこもりやすく、内部の腐食に気づきにくい傾向があります。逆に、通気性が良いオープン型は表面の劣化が目視で確認しやすいため、早期発見につながるのです。

鉄部は一度サビが発生すると「酸化→膨張→塗膜浮き→さらに酸化」という負のループに入り、自然に止まることはありません。これが“サビは待ってくれない”と言われる理由です。

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部分補修か、全面補修か。判断基準は“サビの深さと範囲”

外階段の補修内容を決めるとき、最初に整理するのが「部分か、全面か」です。これは費用に大きく影響するため、判断基準を知っておくと迷いにくくなります。

部分補修で済むのは以下のようなケースです。

• 表面のサビが軽度で、鉄の厚みが残っている
• 一部の踏板や側桁（そくけた）だけにサビが集中している
• 塗膜の膨れはあるが、下地が健全

軽微なサビなら、必要な部分だけケレン・補修・防錆塗装をおこない、コストをおさえて安全性を確保できます。

全面補修が必要なのは以下のようなケースです。

• サビが広範囲に広がっている
• 穴あき、腐食が裏側まで到達している
• 手すり・支柱がグラつく
• 階段全体の塗膜が浮いている

こうした状態は、部分補修では再発リスクが高く、結果的に費用が割高になることも。

鉄部補修は“表面だけ直す”とすぐ戻ってしまうため、腐食の深さと範囲を見て判断することが大切です。

鉄部のサビが進むと起こりやすい“二次被害”

階段そのものの腐食以外にも、サビが原因で周囲に次のような被害が出ることがあります。

• 踏板から落ちたサビ粉がコンクリートを汚染する
• 鉄粉が雨水に流れ、外壁や床面に茶色いシミが広がる
• サビた鉄部が雨樋や外壁材と接触し、周辺部材まで劣化する
• ぐらついた手すりが入居者の転倒を招く
• 腐食音やきしみ音でクレームが発生する

とくに集合住宅では、ひとつの鉄部トラブルが「暮らしの快適さ」に直結しやすく、入居者満足度や更新率にも影響します。早期補修が“建物の価値保全”につながる理由はここにあります。

安全を守る補修塗装の基本ステップ

外階段の補修塗装は「下地処理→防錆下塗り→上塗り」という王道の流れで進みます。

ただし鉄部はコンクリートや外壁よりも再発しやすいため、どのステップも丁寧さが求められます。

①下地処理（ケレン）

塗装の成否を決める最重要工程です。ケレンとは、サビ・旧塗膜・汚れを削り落とし、健全な金属面を出す作業です。

ケレンの等級（1〜4種）は、サビの“深さ”で決まります。

• 1種ケレン：全面ブラスト処理（重度の場合）
• 2種ケレン：電動工具でサビを除去（一般的な外階段の補修）
• 3種ケレン：手工具中心で軽度のサビを除去
• 4種ケレン：清掃（塗膜健全時）

外階段では2種ケレンが最も多く、重度なら1種、軽度なら3種と使い分けます。

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②防錆下塗り

サビをおさえる“最初の防壁”です。エポキシ系の防錆プライマーが一般的で、鉄への密着性が高く、耐久性も優れています。下塗りを省略すると、きれいに見えても短期間でサビが再発するため絶対に省けない工程です。

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③上塗り（仕上げ）

環境・耐久性・予算に合わせて選びます。

• ウレタン塗料：コスパ良好、一般的なアパートで多い
• シリコン塗料：耐久性バランスが良い

• フッ素塗料：高耐久、サビ再発リスクを下げたい場合

外階段は雨風の影響を強く受けるため、同じ塗料でも壁より摩耗が早めです。仕上げ材を選ぶ際は「何年持たせたいか」で考えると失敗しません。

工期の目安と通行切替の考え方

外階段工事は、入居者の移動を妨げないように配慮しながら進めます。

2階建てアパートの例

• 工期：3〜5日ほど
• 工程：ケレン→下塗り→上塗り→乾燥→最終チェック

鉄部塗装は乾燥時間が重要で、急いで通行させると塗膜が傷んでしまうことがあります。

通行切替の基本方針

• 上下階で動線が1本の場合→“日中通行止め”＋夕方仮復旧
• 複数階段がある場合→“片側ずつ施工”で日常利用しやすくする
• 安全動線を確保するため、事前掲示と声かけをおこなう

外階段は居住者が必ず使うため、「塗るだけ」でなく「使いながら工事する」調整力が求められます。

都城市の気候を踏まえた施工の注意点

都城市は夏の気温上昇が大きく、冬は朝晩の冷え込みが強いという特徴があります。

鉄部塗装は、気温・湿度で乾燥時間が大きく変わるため、次の点に注意が必要です。

• 塗装適正温度を外れると、密着不良や剥がれにつながる
• 梅雨時期は湿度で乾きにくく、結露にも注意
• 夏場の直射日光は塗膜が急乾燥し、ムラの原因に

鉄部は環境変化の影響を受けやすい素材のため、季節に合わせた調整が欠かせません。

費用感の目安（一般的な例）

外階段の鉄部補修塗装は、サビの程度・階段の形状・下地処理の必要度で費用が変わります。

一般的な2階建てアパートの場合を例にします。

• ケレン〜仕上げ塗装：20〜40万円前後
• 踏板の腐食補修や穴あき補修：＋数万円
• 高所作業・足場が必要な構造：＋数万円〜十数万円

あくまで目安ですが「サビが浅いうち」の補修は費用をおさえやすく、仕上がりも長持ちします。

FAQ：外階段のサビ補修でよくある質問

外階段のサビ補修は、状況によって必要な工程や判断基準が大きく変わるため、管理者の方からも多くの質問をいただく部分です。

ここでは、実際の現場でとくに相談が多いポイントをQ&A形式でわかりやすくまとめました。工事前の不安解消にも役立つ内容なので、チェックしてみてください。

Q1.サビが広がる前に気づくチェックポイントはありますか？

A.表面の赤サビだけでなく、「踏板の裏側の黒ずみ」「手すり根元の膨れ」「塗膜の浮き」などもサインです。表面が少しザラつく程度でも内部で進行していることが多いため、半年〜1年に一度の簡易点検をおすすめします。

Q2.ケレン作業はどの等級を選べば良いのでしょうか？

A.サビの深さで決まります。軽度なら3種、一般的な外階段は2種、広範囲に深い腐食がある場合は1種が必要です。見た目だけでは判断しにくいので、現地調査で鉄の厚み・サビの進行方向をあわせて確認します。

Q3.補修ではなく“交換”した方が良いケースは？

A.踏板に穴あきがある、支柱根元が全面腐食している、溶接部分が剥離しているといった場合は交換の検討が必要です。応急的に補修しても安全性が保てず、かえって費用が重なることがあります。

Q4.工事中は階段が使えなくなりますか？

A.外階段が1本しかない場合は、日中の一定時間のみ通行止めにし、夕方には仮復旧して使えるように調整する方法が一般的です。複数階段がある場合は“片側施工”で日常生活への影響を最小限にできます。

Q5.どの季節に塗装すると長持ちしますか？

A.もっとも安定するのは春と秋です。都城市の場合、梅雨や台風シーズンは乾燥不良が起こりやすく、冬は朝露による結露、夏は高温での急乾燥ムラが出やすいため、季節に合わせた時間調整が重要です。

Q6.だいたいどのくらいの年数で再塗装が必要ですか？

A.環境や塗料の種類によりますが、一般的には5〜8年が目安です。紫外線の強い地域や、雨風に当たりやすい外階段は劣化が早いことがあります。

Q7.足場は必ず必要ですか？

A.外階段の構造次第です。階段下にスペースがある場合は脚立で施工できることもありますが、裏側・側桁までしっかりケレンするには簡易足場や架台が必要になるケースが多いです。

外階段のサビは“進行が早い”からこそ早めの判断が安全の最短ルート

外階段のサビは、表面に見える赤サビ以上に「裏側で進行している」ことが多く、都城市のような高温多湿・強い紫外線の地域では特に腐食スピードが速い傾向があります。一度サビが金属内部へ入り込むと、踏板の強度低下、手すりのぐらつき、溶接部の剥離などに直結し、日常の安全を大きく損ねてしまいます。

早い段階でケレンや防錆下塗りを行えば比較的軽い補修で済みますが、放置すると全面補修や交換が必要になり、費用も大幅に膨らみます。外階段の鉄部は「自然に止まる」ことはなく、季節・立地・使用環境によって劣化の進行が大きく変わるため、定期点検と適切な補修判断が建物価値を守る鍵になります。

プロタイムズ都城店/株式会社富田美装では、都城市の気候を前提にした防錆仕様・ケレン等級の選定・動線調整を含む鉄部補修を多数行っており、入居者への影響を最小限におさえた施工管理を徹底しています。階段の踏板裏の黒ずみや塗膜の浮き、サビ粉が気になる段階でも早めにご相談いただければ再発しにくい施工が可能です。

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