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代表の富田です！

都城市で現場を回っていると「屋根やベランダに火山灰が溜まっているけれど、雨樋はこのままで大丈夫なのか？」「最近、「雨のたびに樋から水があふれる」といった声をよく聞きます。

霧島山や桜島の噴火はニュースで取り上げられますが、その影響が「雨樋」という設備にどう出るのかは、意外と知られていません。

都城市は霧島火山群に近く、場合によっては桜島からの降灰も受けるエリアです。自治体の地域防災計画でも、降灰が生活環境やインフラに与える影響も記載されています。

また気象庁の統計では、都城は年間降水量・湿度とも全国的に高い水準とされています。つまり「火山灰が降りやすく、しかも雨が多い」という条件がそろった地域なのです。

そこで今回のお役立ちコラムでは、火山灰が雨樋に与える影響を、詰まり・変形・腐食という三つの切り口で整理しました。そのうえで「掃除と部分補修で様子を見られるケース」と「安全のため交換を検討すべきサイン」をくわしくお話しします。外壁塗装のついでではなく、雨樋単体の相談をする際、判断材料となる内容です。

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都城市の火山灰環境と雨樋にかかる負担

都城市では、火山灰と多雨・高湿度が重なり、雨樋に独特の負担がかかります。まずは地域特性を押さえることで、なぜトラブルが出やすいのか見えてきます。

霧島山・桜島の降灰と都城市の気候

都城市は霧島火山群の御鉢・新燃岳の東側に位置しています。噴火時には降灰の影響を受ける可能性があると、市の地域防災計画でも言及されているのです。風向きによっては、桜島からの降灰も想定されています。

気象庁の平年値では、都城の年間降水量は約2,700mmで、年平均湿度は75％です。観測史上のデータでは、1時間で90mm前後の豪雨記録も確認できます。

火山灰が屋根や樋に残っている状態でこの規模の雨が降ると、短時間で灰が流れ込みかねません。排水能力の限界を超えやすくなるのです。この点を踏まえると「火山灰＋豪雨」が前提の地域だと理解しておくことが重要になります。

火山灰が溜まりやすい住まいの条件

同じ都城市内でも、火山灰が溜まりやすい住まいもあれば、そうでもない住まいがあります。違いの傾向としては、勾配が緩い大屋根や谷樋は、長く雨水が集中する形状です。また、軒樋の勾配が小さい長い樋は、灰と水が滞留しやすい傾向にあります。

さらに、古い規格で金具ピッチが広めに取られた樋や、風下側に面した外壁沿いの樋は、灰が偏って溜まりやすいのです。自宅の屋根形状と方角を一度確認しておくことで「どのラインの樋から先にチェックすべきか」の優先順位がつけやすくなります。

参照：都城市地域防災計画（火山災害対策編）

参照：気象庁過去の気象データ・平年値（都城）

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火山灰で起こりやすい雨樋トラブルの種類

火山灰が関わる雨樋トラブルは、大きく「詰まり」「変形」「劣化」に分けられます。それぞれのメカニズムを知っておくと、症状から原因を逆算しやすくなるのです。

集水器・縦樋での詰まりとオーバーフロー

降灰後の雨でよく見られるのが、集水器や縦樋入口での詰まりです。屋根から流れた灰は、雨水と混ざって軒樋を流れて、集水器付近に集まります。乾いた灰はさらさらしていますが、水を含むと粘土状になるのです。集水器の口をふさぐ「栓」のような状態になりやすくなります。

鹿児島大学の研究でも、桜島火山灰が住環境へ与える影響の一つとして、「雨どいへの灰の堆積による排水機能低下」が指摘されているほどです。詰まりが進むと、軒樋から水があふれて外壁を伝って流れ落ちかねません。

基礎周りに大量の水が落ち続けることにもなりやすいのです。これは外壁の汚れや、モルタル・基礎コンクリートの劣化だけではなく、雨漏りのきっかけにもなります。

灰と水の重み・腐食による変形と劣化

火山灰と雨水が混ざった泥は、見た目以上に重くなります。これが軒樋の一部に厚く堆積すると、金具や樋本体に想定以上の荷重がかかり、たわみや外側への開きが起きやすくなる可能性もあります。勾配が狂うと水は流れにくくなりますし、灰と水が溜まる悪循環に陥りかねません。

金属製の樋や金具では、灰の溜まった部分が長時間湿った状態になります。弱酸性の雨と相まって、腐食環境を悪化させる要因になり得るのです。硬質塩ビ樋でも、表面に傷が付きやすくなり、紫外線と相まってひび割れや変色が進行しやすくなります。

公共建築工事標準仕様書やJISでは、雨樋の材料・金具ピッチなどが規定されており、火山灰による荷重は一般的な設計条件に上乗せされるリスクとして、考えておいたほうがいいのです。

参照：鹿児島大学「桜島火山灰の住環境に及ぼす影響とその対策に関する研究」

参照：公共建築工事標準仕様書（建築工事編）雨どい関連

掃除で済むケースと交換を検討すべきサイン

悩み事として「どこまで掃除と補修で様子を見られるか」「どの状態から交換を検討すべきか」があります。その点についてくわしくお話しします。

清掃・部分補修で対応できる状態

清掃と部分補修で様子を見られるのは、次のようなケースです。

• 軒樋の内部に灰や落ち葉が溜まっているものの、樋本体の変形が軽微で、勾配もおおむね保たれている
• 縦樋の下部で詰まりがあっても、清掃後に水の流れが明らかに改善する
• 金具のサビが表面レベルで、樋が外れそうな箇所はない

このようなレベルであれば、高所作業の安全が確保できる前提です。樋内部の清掃と一部金具の交換などで延命も期待できます。

早めの交換を検討したい危険サイン

一方、安全面から交換を優先したほうがよいのは、次のようなケースです。

• 軒樋が外側に大きく傾き、雨天時にほとんど水が樋に入らない
• 金具が曲がったまま戻らず、樋の一部に常時水たまりができて苔も生えている
• 集水器や縦樋の継ぎ目から水が吹き出し、外壁に黒い筋汚れが強く残っている
• 金具の根元がサビで痩せ、指で軽く揺らすだけでぐらつく
• 樋のひび割れから水が噴き出し、窓や軒天を直撃している

とくに短時間強雨のリスクが高い地域では、このような状態を放置すると問題です。外壁や基礎はもちろん、内部への雨水浸入に結びつく可能性が高まります。

清掃や部分補修で一時的に症状は多少緩和するかもしれません。ただ、構造的に無理が出ているようなら、面ごと・ラインごとの交換を検討したほうが、長期的には安全ですしコストの抑制も期待できます。

参照：公共建築工事標準仕様書（建築工事編）

参照：国土交通省マンション管理

都城市での火山灰対策と相談のポイント

都城市は火山灰の影響がある地域なのを踏まえ、雨樋を長く安全に使うためのポイントについてお話しします。

火山灰シーズンの点検サイクル

霧島山や桜島の活動状況は、県や市の火山情報・防災情報で随時公表されています。降灰があったとき、まずは地上から屋根や樋に灰が残っていないか、目視で確認するのが大切なのです。

量が多い年は、梅雨入り前に一度専門業者による点検・清掃の検討が求められます。

台風シーズン前は、樋の傾きや金具の緩み、優勢風下側の面で変形がないか、外観からもチェックが必要です。外壁塗装や屋根工事で足場を組む際、同時に施工業者に依頼して雨樋の状態も写真に残してもらいます。

「次の10年で交換が必要になりそうか」一緒に検討しておくと、長期修繕計画を立てやすくなるのです。

相談時に準備しておきたい情報

雨樋の相談時には「なんとなく心配です」と伝えるより、次のような情報を整理しておくと診断がスムーズです。

• いつ頃から、どの程度の雨で不具合が出るのか（小雨・普通・豪雨）どの面・どの辺の軒先から水があふれているのか（方角や部屋名など）
• 噴火や降灰が多かった年の後、症状が悪化した印象はあるか
• 過去に樋の交換や補修をした記録があるか。豪雨時の写真や動画があれば有効

外壁塗装の相談とは切り離し「雨樋だけ見てほしい」と伝えても問題ありません。むしろ、火山灰と豪雨の条件を理解している地元業者なら、雨樋単体の相談にもきちんと対応してくれるのです。

参照：宮崎県火山災害対策（霧島山関係）

参照：霧島山火山情報

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FAQ｜都城市の火山灰と雨樋トラブルについてよくある質問

都城市では火山灰と豪雨が重なることで、雨樋トラブルが起こりやすい環境にあります。実際のご相談の中でも「これは掃除で済むのか」「交換が必要なのか」と判断に迷われるケースが多く見受けられます。ここでは、現場で特によくいただく質問を中心に、専門家の視点でお答えします。

Q.火山灰が溜まった雨樋は自分で掃除しても大丈夫ですか？

A.地上から安全に確認でき、軽度な堆積であれば可能な場合もあります。ただし、脚立作業や屋根上作業は転落事故のリスクが高くおすすめできません。

また、火山灰は水を含むと非常に重く、樋が変形しているケースも多いため、無理に触ることで破損を招く恐れがあります。安全面と状態確認の正確さを考えると、専門業者への依頼が安心です。

Q.火山灰が原因で雨樋が変形することは本当にあるのですか？

A.あります。火山灰と雨水が混ざった状態は想像以上に重量があり、特定箇所に溜まり続けると金具や樋本体に負担がかかります。

都城市では豪雨が多いため、灰の堆積と水圧が同時に作用し、勾配不良やたわみが発生するケースは決して珍しくありません。

Q.外壁塗装の時期ではなくても、雨樋だけ相談して問題ありませんか？

A.まったく問題ありません。火山灰地域では、外壁より先に雨樋の不具合が表面化することも多くあります。

雨樋は建物を守る重要な排水設備のため、塗装工事とは切り離して、状態確認や修繕・交換の相談をすることはむしろ合理的です。

富田美装が考える｜都城市の火山灰環境に負けない雨樋対策と無料相談のご案内

都城市の雨樋トラブルは、単なる経年劣化ではなく「火山灰＋豪雨」という地域特有の条件が重なって起きています。

詰まりやオーバーフローを放置すると、外壁の汚れだけでなく、基礎周りへの過剰な水落ちや、内部への雨水浸入につながるリスクも否定できません。掃除や部分補修で対応できる段階か、交換を検討すべき状態かを正しく見極めることが重要です。

プロタイムズ都城店/株式会社富田美装では、都城市の火山灰環境を熟知したスタッフが、雨樋の勾配・変形・金具の状態まで含めて丁寧に確認し、現状に合った対策をご提案しています。問い合わせフォームからのお問い合わせはもちろん、メールやお電話でのご相談、ショールームへの来店相談にも対応しています。

外壁塗装の予定がなくても構いません。

「最近あふれが気になる」

「豪雨のたびに心配になる」

と感じた段階が、相談のベストタイミングです。火山灰地域ならではの雨樋の悩みは、ぜひ富田美装にご相談ください。