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火山灰地域の屋根はいつ塗り替える?屋根材別ダメージと最適タイミングを解説
2025年12月11日(木)

都城市、小林市、えびの市の外壁塗装・屋根塗装は
プロタイムズ都城店/株式会社富田美装にお任せください!
代表の富田です!
都城市など火山灰が降る地域の屋根は、住まいの中で最も過酷な環境に晒されている部位。火山灰の重み、酸性成分、そして鋭利な粒子は、屋根材を通常よりも速く劣化させます。
今回のお役立ちコラムでは、屋根材ごとの耐久性の違いを比較します。さらに、「スレート」「ガルバリウム鋼板」「瓦」の火山灰地域で見られる劣化サインと、最適な塗り替え時期を解説。適切なメンテナンスで住まいを守るために、お役立てください。
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火山灰が屋根材に与える特有のダメージメカニズム

火山灰が屋根にもたらすダメージは、単なる美観の低下にとどまりません。屋根材についた傷を放置すると、屋根の構造そのものに負担をかけ、雨水の浸入リスクを高めかねません。まずは、この地域ならではの屋根の課題を知りましょう。
火山灰の重さと水分による「耐荷重リスク」と「排水不良」
火山灰の特徴の一つに、水を含むと乾燥時の数倍に重くなることが挙げられます。屋根に積もった火山灰が雨水を含むと、その重みが屋根全体に過度な負担をかけます。
さらに、細かい粒子が雨樋や集水器に泥状になって詰まることで、排水機能にも影響を及ぼしかねません。あふれた雨水は、軒天や外壁に沿って流れることになります。排水不良は、屋根の下地や軒天の腐食にもつながります。
酸性成分と粒子による「塗膜劣化スピード」の加速
火山灰には酸性の成分が含まれており、これが雨水と混ざり合うことで、屋根材の上に塗られている塗膜を化学的に分解し、劣化を早めます。また、火山灰の粒子はガラス質で鋭利なのも特徴です。風で屋根の上を擦るように移動したり、清掃時に摩擦が生じたりすることで、塗膜の表面を物理的に研磨し、傷つけます。
この化学的・物理的な複合ダメージにより、一般地域で10〜15年持つと言われる塗料でも、火山灰地域では劣化スピードが加速する可能性があります。
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屋根材別|火山灰地域での劣化サインと塗り替え目安

屋根材の種類によって、火山灰の影響を受けやすい箇所や劣化の進行具合が異なります。ご自宅の屋根材の種類と、それぞれの劣化サインを照らし合わせることで、適切なメンテナンス時期を見極めましょう。
スレート屋根|火山灰で加速する「ひび割れ」と「コケ」
スレート屋根は、セメントを主原料とする薄い板状の屋根材で、表面の塗膜が防水機能を担っています。
火山灰の粒子で塗膜が削られ防水性が低下すると、屋根材が水分を吸い込みやすくなります。屋根材の含水と乾燥の繰り返しによる伸縮で、ひび割れや反りが進行するのです。コケや藻が繁殖することもあるでしょう。
一般的なスレート屋根の塗り替え目安は10〜15年。しかし、火山灰が降る地域では防水機能の低下が早いため、5年〜10年程度での定期的な点検が重要です。塗膜の状態に応じた再塗装を検討しましょう。
ガルバリウム鋼板|火山灰が引き起こす「サビ」と「穴あき」
ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、軽量で耐震性に優れており、リフォームでの採用が増えています。
塗膜が火山灰で傷つくと、その下の金属層が露出しやすくなります。火山灰の酸性成分と水分が侵入することで、早期にサビが発生し、腐食や穴あきにつながるリスクもあるでしょう。特に屋根の重ね目やビスの頭周辺は、サビの発生に注意が必要です。
一般的な目安は10〜15年ですが、塗膜が健全な状態を保てるよう10年以内に点検や再塗装を行うケースが少なくありません。
瓦屋根(セメント瓦/日本瓦)|瓦の隙間への浸入と「漆喰」の劣化
瓦屋根は「日本瓦」と「セメント瓦」で対応が異なります。
日本瓦は高温で焼き固められているため再塗装は基本的に不要です。しかし、瓦を固定している漆喰(しっくい)が火山灰の影響で劣化し、剥がれやすくなる点が問題です。漆喰が剥がれると、瓦のズレや落下、瓦の隙間からの雨水浸入による下地の腐食リスクが高まります。
一方で、セメント瓦は瓦の表面に塗装が施されているため、スレート屋根と同様に塗膜の劣化が課題です。塗膜が失われると瓦自体が水分を含んで重くなり、火山灰と相まって下地への負担が増加します。
日本瓦の漆喰補修は10〜20年が目安ですが、火山灰地域では瓦のズレや漆喰の早期剥がれが発生していないか、より早い時期の点検をおすすめします。セメント瓦も、スレート屋根に近いサイクルで再塗装が必要です。
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塗り替え?カバー工法?最適な工事を判断するための基準
屋根のメンテナンス方法は、塗り替えだけではありません。既存の屋根材を活かす「カバー工法」や、すべて交換する「葺き替え」など、複数の選択肢があります。適切な工法は、屋根材の劣化の状態や、下地の健全性によって判断します。
塗り替えvsカバー工法|屋根材の状態に応じた選択基準
屋根工事の選択は、現在の屋根材がどのレベルで傷んでいるかにかかっています。
表面の色あせ、ツヤの消失、軽度のコケなど、劣化が塗膜の表面にとどまっている場合は、塗装が選択肢に入るでしょう。下地や屋根材そのものに大きな損傷がない場合に、防水機能を回復させる目的で行います。
屋根材にひび割れや反りが多く見られる場合、塗装では根本的な改善が見込めません。その場合は、カバー工法が選択肢に入ります。カバー工法は廃材処理費を抑えられ、工期も短く済むメリットがあります。
火山灰地域で「カバー工法」を検討する際の注意点
カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるため、屋根全体の重量が増加します。建物の耐荷重を事前に専門的に診断することが非常に重要です。
もし既存の屋根材の裏側にある野地板が、雨漏りなどですでに腐食・傷んでいる場合は、カバー工法では問題を覆い隠すだけになってしまいます。その場合は、下地から補修が必要な「葺き替え」工法を検討する必要があるでしょう。
火山灰に強い高耐久・高耐候塗料とは
メンテナンスサイクルを延ばすためには、一般的な塗料よりも高性能な塗料を選ぶことが重要です。一般的におすすめしているのは、耐候性が高いフッ素系塗料や、緻密で硬質な塗膜を持つ無機系塗料などです。
これらの塗料は、高耐久・高耐候性に優れ、かつ火山灰が付着しても雨で流れやすい防汚性を兼ね備えています。塗り替え回数が減ることで、長期的なコスト削減につながるでしょう。
FAQ|火山灰地域の屋根塗り替えについてよくある質問

火山灰が降る地域では、屋根の劣化スピードやメンテナンス判断が一般地域と異なります。ここでは、都城市など火山灰地域で屋根塗装・屋根工事を検討される方から、現場で特に多く寄せられる質問を整理しました。塗り替え時期や工法選びで迷った際の参考にしてください。
Q.火山灰地域では屋根塗装の周期はどれくらい短くなりますか?
A.一般地域では10〜15年が目安とされる屋根塗装ですが、火山灰地域では塗膜の摩耗や化学劣化が早く進むため、実質的には5〜10年程度で点検・再塗装を検討するケースが多くなります。
特にスレート屋根や金属屋根は、塗膜が傷んだ状態を放置すると下地劣化に直結するため、定期点検が重要です。
Q.火山灰が積もっていても、そのまま塗装工事はできますか?
A.いいえ。塗装前には必ず高圧洗浄などで火山灰を完全に除去する必要があります。火山灰が残ったまま塗装すると、塗膜の密着不良や早期剥離の原因になります。
火山灰地域では、通常よりも下地処理工程を丁寧に行うことが施工品質を左右します。
Q.塗り替えとカバー工法、火山灰地域ではどちらが向いていますか?
A.屋根材や下地の状態によって判断が分かれます。塗膜劣化が中心で屋根材が健全な場合は塗り替え、ひび割れや反り、金属腐食が進行している場合はカバー工法や葺き替えが適します。
ただし火山灰地域では重量増加の影響も考慮する必要があり、必ず耐荷重診断を行ったうえで判断することが重要です。
Q.火山灰地域では雨樋や板金部分も一緒に点検すべきですか?
A.はい、必ず同時に点検すべきです。火山灰は屋根面だけでなく、雨樋や谷樋、板金の立ち上がり部分に堆積しやすく、排水不良やサビの原因になります。
屋根だけを塗り替えても、雨樋詰まりや板金腐食を放置すると、軒天や外壁側へ雨水が回り、別の劣化トラブルを招きかねません。火山灰地域では「屋根+排水+板金」を一体で診ることが重要です。
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Q.火山灰対策として、遮熱塗料や断熱塗料は効果がありますか?
A.一定の効果はありますが、主目的は遮熱・断熱であり、火山灰対策そのものではありません。ただし、高耐候型の遮熱塗料や無機系塗料は塗膜が硬く、火山灰による摩耗や劣化を受けにくい傾向があります。
重要なのは「遮熱かどうか」よりも、「耐候性・防汚性・下地処理を含めた仕様が火山灰環境に合っているか」という視点で選ぶことです。
富田美装が解説|火山灰地域の屋根を守るために今すべき判断とは

火山灰地域の屋根は、「見た目がまだ大丈夫そう」という感覚だけで判断すると、気づかないうちに劣化が進行してしまうケースが少なくありません。
火山灰の重み、酸性成分、粒子による摩耗は、屋根材や塗膜に確実にダメージを蓄積させます。結果として、塗り替えで済んだはずの工事が、カバー工法や葺き替えへと発展し、費用負担が大きくなることもあります。
重要なのは、屋根材別の劣化特性を理解し、適切なタイミングで正しい工事を選択することです。
プロタイムズ都城店/株式会社富田美装では、火山灰地域特有の劣化メカニズムを踏まえた屋根点検を行い、塗り替えが最適なのか、カバー工法や葺き替えが必要なのかを根拠をもってご説明しています。
「まだ塗装で大丈夫か知りたい」
「工事方法で失敗したくない」
と感じたら、まずは現状把握から始めてみてください。
富田美装では、問い合わせフォームからのご相談、メール・電話でのご相談、ショールームへの来店相談まで幅広く対応しています。火山灰地域での屋根メンテナンスに不安がある方は、早めの相談が将来の修繕コストを抑える第一歩になります。
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